特集
天神ワンビル「スカイロビー」でリモートワーク体験レポ!ビル内の電源も調査
天神「ワンビル」体験レポート、第2弾! 今回は、一般開放されている6F「スカイロビー」でのリモートワーク体験をお届けします。
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秋晴れの10月末、「福岡ワーケーションフェス2022」が実施されました。初日の第一部は企業向けイベントとして海の中道海浜公園、二日目の第二部は個人向けイベントで能古島が舞台。公益財団法人福岡観光コンベンションビューローより「福岡型ワーケーション推進コーディネーター」として委託を受けた株式会社HOnProがイベント運営を担当しました。両日の様子を、前編後編に分けてレポートします。
福岡のまちをフィールドに、ワーケーションを通じた新たな働き方、過ごし方が体感できるイベント「福岡ワーケーションフェス2022」。福岡観光コンベンションビューローより「福岡型ワーケーション推進コーディネーター」として委託を受けた株式会社HOnProがイベント運営とレポート動画を担当しました。
第一部が行われたのは、玄界灘と博多湾に囲まれた海の中道公園内にある複合宿泊施設「INN THE PARK福岡」です。当日は風も穏やかで、公園スタッフが「年に一度」と絶賛するイベント日和。対岸には福岡タワーや福岡ドームを望み、波音が心地よく届きます。
その最高のロケーションに、ワーケーション推進に関心の高い福岡や九州の企業・団体・自治体、さらには東京・大阪など全国各地から様々な業界の企業が訪れ、計56団体94人のビジネスパーソンが集結しました。ここでこれからどんな交流が生まれるのか…期待が高まります。

オープニングスピーチではまず、福岡市経済観光文化局の吉田理事が「Work Hard,Play more Hard」という福岡型ワーケーションのコンセプトを紹介。福岡が都心部2.5キロの範囲内に陸海空の玄関口が集約する、世界でも稀なコンパクトシティであること。10年前にスタートアップ都市宣言をし、現在は天神ビッグバンや博多コネクティッドなど100年に一度の規模の再開発が進行中であり、かつアーティストに優しいまちづくりも進めていることなど、多方面から福岡の特長をアピール。多様な働き方を選択できる環境を醸成しつつある、ビジネス拠点としての魅力を伝えました。

福岡市経済観光文化局の吉田理事によるオープニングスピーチ
続くメインイベントは、パソナJOB HUBの加藤遼さん、三菱地所(エコッツェリア協会)の神田主税さん、日本経済団体連合会(経団連)の大橋泰弘さんの3人のパネラーによるパネルディスカッションです。藤澤さしみさんMCのもと、熱く議論が進行しました。

「ワーケションが企業にもたらす価値とは」をテーマにパネルディスカッションを実施しました。
自らワーケーションを実践しながら20人規模の組織を経営、成果につなげている加藤さんは、社員が全国で旅するように働きながら各地のリーダーと交流する中で様々なアイデアを得ることが、イノベーション創出の源泉になっていると話します。そして社員にとって働きやすい環境をどれだけ応援できるかが、組織に対するコミュニティエンゲージを高めると強調。また、経済産業省の「未来人材ビジョン」(2022年5月)で日本企業の従業員のワークエンゲージメントが5%だった点に触れ、その伸びしろを「大きなチャンス」と断言。チームビルディングなどにも活用できるワーケーションのポテンシャルの高さを訴えました。

イベントMCの藤澤さしみさん(写真 左)と パソナJOB HUBの加藤遼さん(写真 右)
経団連で地方創生と労務環境の整備に取り組む大橋さんは、従業員の生産性が上がる働き方をいかに醸成するかという視点に立ち、「ワーケーションは、ノマドワーカーだけの話だけではなくもっと広い話。労務規定や費用関係、労災など注意すべき点はあるものの、テレワークとほぼ同様。政府の方で出しているガイドラインやモデル規定も参考になる」と紹介しました。

日本経済団体連合会の大橋泰弘さん(写真 右)
首都圏企業のワーケーション推進をサポートする神田さんは、「ワーケーションというと、移住する、サテライトオフィスを持つという話を考えがちだが、まずは人としてどう地域と交流するかが大事」と言います。また「現状動いているのは一部のワーケターに留まるが、これをもう少し大きな動きにして、組織に還元していく次のフェーズにきている。企業としてどう評価していくかを福岡で考えられると面白い」と、ベンチャー企業も多く経済圏としてのビジネスチャンスが多くある福岡に注目します。

エコッツェリア協会の神田主税さん
また加藤さんは、福岡が「スタートアップやアート、グローバルネットワークに日常的に触れられ、人材育成や人材採用ができる魅力的な環境」として、今後は自社でもワーケーションで福岡に社員を派遣したり、逆に地元福岡で育った人のリモートワーク採用を進めていきたい、と具体的な展望を紹介しました。大橋さんも、「これからは東京か福岡かではなく、東京も福岡もの時代。九州は福岡を入り口とした周遊ルートも組みやすいので、馬力のある福岡市が九州を引っ張っていってほしい」と期待を込めました。

パネルディスカッション会場の様子
パネルディスカッション後は、各団体の自社紹介ピッチ(ミニプレゼン)から自由交流という流れが3セットで進行。17の企業・団体・自治体が登壇して、自組織のサービスを紹介するとともに、イベントに参加した意図を伝えました。ピッチ終了後は各自気になった企業にコンタクト、ディスカッション会場であるドームテントのほか、レストランの一部もセッションエリアとして交流に活用されました。事前に開催されたオンライン交流会で参加者同士がつながっていたこともあり、初対面と思えないほどスムーズに会話が盛り上がる姿も見られました。会が進むにつれ、同じエリア同士だけでなく、九州内企業と県外からの訪問企業など、エリアをまたいだフレキシブルな接点が生まれていたのもうれしい変化でした。

参加企業による自社紹介ピッチの様子
またレストランの奥はコンセントが設置されたテレワークエリアとして開放されていたため、集中してWEB会議やテレワークに励む姿も。

レストラン会場に設置したテレワークエリアでは、交流会の合間でワークをされる方が多く見受けられました。
イベントに合わせて無料で利用開放されていたトゥクトゥクや電動キックボード「mobby」に乗り、楽しそうに会場内を散策する参加者もいて、フリーな雰囲気。半屋外のドームテントにも象徴されるように、閉じられた会議室ではなく、屋内会場と野外会場がシームレスに広がる開放的な環境だったからこそ、自然発生的に多くの交流や働き方が生まれたのかなと感じました。どこで何をしていても各々が自由に、非常にリラックスした様子で過ごしていたのも印象的でした。

電動キックボード「mobby」でイベント会場のINN THE PARKに内を散策する様子
会場で聞かれた、参加者の声を一部紹介します。「名刺交換だけではその場限りの関係になりがちと思い、 Facebookを交換した。今後も何らかの形でつながっていけそう」「地域で人と関わることは、ビジネスチャンスを生む可能性にあふれていると認識できた」「同じような働き方を目指している企業と出会えて有意義だった」「普段つながれない相手とつながれ、何かご一緒したいですねという話もできた」…。これはほんの一部ですが、参加者からはこうした嬉しい声が多く聞かれました。

海に開けた五感を刺激する空間で生まれた、いくつものご縁。「ワーケーション」を軸に、ビジネスよりカジュアルな視点で人のつながりができるきっかけを作りたい、というのがイベントの大きなメッセージでしたが、その思いを受け取るように非常に柔軟につながりを作っていただけたことを嬉しく感じます。このイベントをきっかけに福岡市と他地域との人の流れが活発化し、新たなイノベーションが生まれることを期待してやみません。

レポート後半では、翌日に行われたイベント第二部の様子をお届けします。第一部とは全く異なる空気感のイベントとなったので、ぜひご覧ください。
【イベントレポート】「福岡ワーケーションフェス2022」日本でもっともチルな島”能古島へ。(後編)はこちら
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天神「ワンビル」体験レポート、第2弾! 今回は、一般開放されている6F「スカイロビー」でのリモートワーク体験をお届けします。
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