博多湾に浮かぶ島です。が、島までの所要時間は船でわずか10分です。日常的に気軽に行ける島というのが特徴です。福岡の中心部の真横にある立地が珍しく、遠くに行ったような、時間の流れを少しのんびりと感じることができます。

また、島内には「能古島キャンプ村」というキャンプ場（海水浴場）がありますが、海辺でキャンプができる場所は、昔はあまりなかったように思います。最近グランピングが流行ってきて、海辺もキャンプできるところが増えてきましたが、海辺が目の前にあり、夜には花火ができて、さらに焚火もできるというような施設はなかなか無いのではないでしょうか。

公園を整備するための資金作りなどを15年かけて準備し、昭和44年にオープンしたのが「のこのしまアイランドパーク」です。

当時、ほかの公園は基本芝生の中は立ち入り禁止で、ガードフェンスを作って中に入らせないようにするところが多かったのですが、それをとっぱらって「芝生に入っても大丈夫ですよ」という自由に楽しめる公園にしようという思いで開園しました。

オープン当初は島に渡る船は小さく、道路も舗装されていませんでしたが、少しずつ改善し、船もフェリーに変わる等、アクセスが向上して訪れやすくなりました。

2016年11月から小川夫婦が専業農家としてスタート、2017年には家族で能古島に移住し、島に住みながら農園を運営されています。

18品種・約450本のブルーベリーは土を使わない水耕栽培で育てています。

基本的に農薬は使用せず、ブルーベリーに適した環境・管理で甘くて美味しいブルーベリーが作れています。毎年7月上旬からブルーベリー狩りができ、同時に数種類食べ比べすることができます。また、ピーナッツもやしも栽培しています。

アイランドパーク内には、島の大自然を感じながら宿泊できるコテージ『Villa防人』が10棟あります。大きな窓から博多湾や花畑を一望できる一戸建タイプのコテージです。春は桜、菜の花、秋はコスモスと一年を通じ自然の中で囲まれて過ごすことができますし、島では騒音、雑音があまりないので、のんびりと癒しの時間を過ごせます。

ワーケーションでの滞在であれば、仕事のオンとオフの切り替えが簡単にできるのがメリットだと思います。ドアを開けて外に出ると一面の花畑が広がり、夕焼けや夜の夜景も美しいです。夏だと海で泳ぐこともできますし、家族と一緒に来られていれば、子供が海辺で泳いでいる間に普段と違う環境の中で仕事もできます。いろんな使い方や選択肢があると思います。

四季を通じて全然違う情景が味わえる場所ですので、インスピレーションが湧きやすく、飽きの来ない滞在が楽しめます。島の中ではサイクリングができますし、ジョギングが趣味の人は朝一番で島をぐるっと回って、帰った後シャワーを浴びて、仕事を始めるのも良いと思います。