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社員の定着率を上げる福利厚生の考え方と種類

優秀な人材の獲得と定着は、企業の持続的な成長に欠かせません。 しかし、給与や休日などの条件面を改善するのは容易なことではありません。 また、条件面の改善だけでは、社員のエンゲージメントを高めるのは難しい時代になっています。 そこで重要になるのが、社員が「この会社で長く働きたい」と感じられるような、充実した福利厚生です。 この記事では、社員の定着率向上に直結する福利厚生の考え方と、具体的な種類を解説します。

社員の定着率を上げる福利厚生の考え方と種類

1. 福利厚生が社員の定着を左右する理由

福利厚生は、単なる待遇改善ではありません。会社の理念や行動指針を体現し、社員への「思いやり」を伝える重要なツールです。

社員が「この会社は自分を大切にしてくれている」と感じることができれば、会社への信頼感や帰属意識が高まり、離職率の低下につながります。

そのためにも、会社が顧客や社会に対する理念とは別に、人材採用や社員定着のための「採用理念」という考え方を取り入れてはいかがでしょうか?

採用理念とは、企業がどのような人材を求めているか、また社員に対してどのような価値を提供していくかを明確にした「人材採用における企業の方針」といえます。
そして、福利厚生には3つの軸があります。

日常的に使えること
頻繁に利用できる特典は、福利厚生の存在を常に意識させ、社員の満足度を継続的に高めます。
公平性が担保されていること
特定の社員だけでなく、誰もが平等に利用できる制度は、組織全体の納得感と一体感を高めます。
記憶に残ること
頻度は低くても、心に残る特別な体験は、会社への帰属意識を高め連帯感を育むことができます。例えば、社員旅行や誕生日プレゼントなどは、日常とは違う特別感を提供し、社員同士の絆を深める効果があります。

2.福利厚生の種類と選び方

福利厚生には、法律で提供が定められている健康保険・残業手当などの「法定福利厚生」と、会社の判断で社員へ提供する待遇である「法定外福利厚生」があります。

「法定外福利厚生」は企業が独自に設計できるため、社員のニーズに合わせて柔軟にカスタマイズ可能です。

ここでは、まず社員の「安心感」をベースに、会社の「採用理念」に合わせて発展させていくという考え方に基づいた、福利厚生の種類を紹介します。

(1) 生活の安定を支える福利厚生
人間は誰でも、まず「安心・安定」を求めます。社員の生活基盤を支え、安心して働ける環境を提供することは、企業への信頼感を築く土台となります。

通勤手当、住宅手当、育児・介護支援、退職金制度などは、社員のライフスタイルやライフステージに寄り添うため、大きな安心材料となります。

【採用理念との紐づけ】
「家族を大切にする」「社員の人生に寄り添う」といった考えを持つ企業に合っています。

(2) 職場環境・働き方の福利厚生
多様な働き方の要望に対応したり、組織の一体感を醸成する福利厚生は、社員の満足度とエンゲージメントを高めます。

リモートワーク、ノー残業DAY、フレックスタイム制、ワーケーション、社員旅行やイベントの実施は、多様な働き方を許容することでワークライフバランスを実現したり、社員のリレーションシップを深めることで社員定着につながります。

【採用理念との紐づけ】
「個人の自律性を尊重する」「多様な働き方を追求する」「強いチームを築く」といった考えを持つ企業に合っています。

(3) 健康を後押しする福利厚生
生活や働き方の土台が築かれると、人はカラダもココロも健康でいたい意欲を持つようになります。

健康診断、産業医・カウンセラーによる相談窓口設置、フィットネスクラブ利用補助、特別休暇などは、社員の心身の健康をサポートし、生産性向上に貢献します。

【採用理念との紐づけ】
「健康経営の推進」「心身の健康を大切にする」といった考えを持つ企業に最適です。

(4) 自己成長を促す福利厚生
安心の土台が築かれていると、社員は自身のキャリアや能力向上への関心を高めます。会社が個人の成長に投資する姿勢を示すことは、社員の貢献意欲と帰属意識を高める上で重要です。

資格取得支援や研修制度は、社員の成長意欲に応えられると共に、専門性の向上を促進します。社員は「この会社にいれば成長できる」と感じ、長期的に働く意欲にもつながります。

【採用理念との紐づけ】
「個人の能力を最大限に引き出す」「常に進化し続ける」といった考えを持つ企業にフィットします。


3. 福利厚生の効果を最大化するポイント


ただ制度を導入するだけでは、その効果は半減してしまいます。社員の定着につなげるためには、次のポイントを押さえることが重要です。

    • 採用理念を明確にする

企業として社員を大切に思う気持ちや感謝の気持ちを社員に伝えるようにしましょう。その上で、単なる金銭的な支援ではない「社員のことを大切にする形」として福利厚生があることを発信することが重要です。

    • 社員のニーズを把握する

社員アンケートや面談を通じて、社員のニーズにマッチする福利厚生は何か?を把握しましょう。社員の年齢層や働き方、抱えている課題によって、求められる制度は異なります。

    • 運用をシンプルにする

制度が複雑だったり、申請手続きが面倒だったりすると、利用率は低下します。スマートフォンアプリなどで手軽に使える仕組みにすることで、社員が自然と利用するようになります。


4. まとめ:福利厚生は未来への投資

福利厚生は、単なるコストではなく、企業の未来を築くための重要な投資です。

社員が「この会社で長く働きたい」と感じる環境をつくることは、優秀な人材の獲得や生産性向上、そして企業の競争力強化に直結します。

まずは自社の理念や行動指針をもとに、それに基づいた福利厚生を考えることから始めてみませんか?

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