トラストパーク株式会社の「車泊」サービス
トラストパーク株式会社は、駐車場運営を主な事業とする企業で、1993年に創業されました。2015年からグループ会社がキャンピングカーの製造・販売・レンタル事業を開始したことをきっかけに、キャンピングカーを利用して観光地やイベント会場などで宿泊する新しい旅のスタイル、「車泊(くるまはく)」事業に着手しました。「車中泊」という言葉には、宿泊施設が利用できない場合に「仕方なく車内で過ごす」というイメージがあります。それに対して「車泊」には、「車での宿泊を楽しむ」「自然豊かな場所でリラックスする」という意味合いがあります。車泊スペースには電源が備わっており、近くには24時間利用可能なトイレもあります。これにより、道の駅や公園、お城など、通常は宿泊できない場所での宿泊が可能になります。
コロナ禍の2019年の年間利用件数が1,071件だったのに対し、2024年は約12倍の13,234件に上り、需要が高まってきています。本記事では今大注目の「車泊」の実態に迫ります!

提供:トラストパーク株式会社
車泊利用者の動向
2024年の車泊利用件数は13,234組(70施設)で、2023年の10,566組(66施設)から2,668組増加しました。予約者の平均年齢は52歳(前年は51歳)で、年間2回以上利用する人は全体の31%、1組あたりの平均利用人数は2.2名という結果になりました。
利用施設は、昨年同様、宿泊料金が高騰している博多や鹿児島の天文館など、飲食店の多い市街地の人気が高い状況が続いています。利用者は特に福岡と関東地区が多い状況にあります。
■九州エリアでの車泊施設の展開
トラストパークは、2017年に九州周遊観光活性化コンソーシアムの代表機関として、熊本県と長崎県の7市町で道の駅等の施設の不稼働時間帯の駐車場等のスペースを利活用した車中泊の実証実験を行った経緯があります。九州エリアでは55か所(2025年4月時点)の道の駅などで、地域資源をシェア活用し、訪れる人々に安心・安全に泊まれる車泊サービスを提供しています。(車泊ができる施設一覧はこちら→https://rvparksmart.jp/rv-smart/)
「RVパークsmart」というブランド名で展開されるこの車泊サービスは、事前にオンラインで予約・決済を完了し、現地でQRコードを読み取るだけでチェックインと電力供給が可能です。無人運用が可能なシステムで、利用者は時間に縛られず自由な旅を楽しむことができます。※RVパークは日本RV協会が「快適に安心して車中泊が出来る場所」として公認している車中泊施設で全国500箇所に普及しています。

提供:トラストパーク株式会社
福岡市でのワーケーションにおける「車泊」の活用方法とは?
「車泊」を福岡市でのワーケーションに活用することで、以下のようなメリットが期待できます。
公共施設の駐車場を活用した宿泊問題の解決
福岡市内や周辺地域には、道の駅や公園などの公共施設が多数存在します。これらの施設の駐車場を活用することで、宿泊施設の不足や高騰する宿泊料金の問題を解消できます。また、ペット同伴や障がい者の家族連れなど、特別なニーズを持つ旅行者にも対応可能です。
キャンプと車泊の違いとは?
車泊利用者は、宿泊費を節約する分、地元の飲食店や観光施設での消費が増える傾向があります。例えば、九州南部で実施されたモニターツアーでは、参加者の平均消費額が1地域・1組あたり約2万7550円に達しました。キャンプは基本的にアウトドアを楽しむことが多く、外食も観光もあまりしない傾向にありますが、車泊では現地の道の駅や飲食店で地元名物を食べられるのが魅力の1つとも言えます。
また、福岡市内には歴史的な名所や自然豊かな観光スポットが点在しています。例えば、能古島や海の中道海浜公園など、自然を満喫できるスポットでの車泊は、ワーケーションの合間にリフレッシュするのに最適です。(能古島エリアの紹介記事はこちら→https://workation-fukuoka.jp/feature-area/island/

提供:トラストパーク株式会社
まとめ
トラストパーク株式会社の「車泊」サービスは、「RVパークsmart」の展開により、地域の観光資源を活用し、訪れる人々に安全で快適な宿泊環境を提供しています。福岡市でのワーケーションにおいても、道の駅などの駐車場を活用することで、宿泊施設の不足や高騰する宿泊料金の問題を解消し、特別なニーズを持つ旅行者にも対応可能です。今後福岡市でのワーケーションを検討する際には、「車泊」を選択肢の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。