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【イベントレポート】福岡市実施「学生と共創する事業開発ワーケーション」 ~九州大学×Japan Navi Groupでサイドビジネスを展開する~

2023年11月10日(金)〜12日(日) 福岡市が九州大学の学生と企画した「学生と共創するワーケーション」に、シンガポールや日本各地に拠点を構える株式会社Japan Navi様が参加されました。昨年度実施した「学生と共創するSDGsワーケーション」とはまた違った学生と企業との交流の仕方があり、1つのモデルケースになるかと思います。 Japan Navi Group様は11月9日から福岡に入られてワーケーションを実施、学生は9月からJapan Navi Groupのサイドビジネスを思考していました。 今回は11月11日(土)と12日(日)の様子をメインとしてプログラムをご紹介致します。

【イベントレポート】福岡市実施「学生と共創する事業開発ワーケーション」 ~九州大学×Japan Navi Groupでサイドビジネスを展開する~

九州大学にて学生だけで打ち合わせ

九州大学に募集をかけて集まった学生4名と福岡市・Japan Navi Group広報の小園さんが、9月中旬に学内に集まり第2回目となる「学生と共創するワーケーション」ではどんなことをするのか話を共有しました。

その後、2週間に1回程度のペースでミーティングを行い、まずは学生だけでJapan Navi Groupのサイドビジネスを考えました。社員の皆様が実際に来訪される11月10日までの限られた時間で、サイドビジネスの検討とプレゼンに向けたアウトプットの準備は非常にハードで学ぶものが大きかったです。

今回参加した学生は学部2年生1名、3年生3名。学部は共創学部・経済学部・法学部・工学部と様々でした。

初対面で事業案を考える学生たち(Aチーム)

初対面で事業案を考える学生たち(Bチーム)

シェアオフィスSALTにて全員集合

11月10日夜、今までほとんど交流のなかった福岡市職員・九州大学生・Japan Navi Group様がSALTに集まることが出来ました。

ここでは、改めてJapan Navi Groupがどんな会社なのかを社員の皆様にお聞きしたり、福岡はどんな魅力のある都市なのかを学生が伝えたりしながら、「福岡市×Japan Navi Groupで何ができる?」というアイスブレイクを実施していました。

徐々に打ち解けたところでメインの交流会を実施し、福岡市西区の長垂海岸の波の音を背に皆で盛り上がりました。

アイスブレイクがてらディスカッションをする学生と社員の皆様

ディスカッションの後に食事を楽しみながら雑談する学生と社員の皆様

◆シェアオフィスSALTの詳細
住所:福岡市西区今宿駅前1-15-18 マリブ今宿シ―サイドテラス1~5F
立地:JR筑肥線今宿駅 徒歩3分
時間:平日10::0~18:00
HP  :https://salt.today/
※ドロップインは予約制のため事前にお問合せ下さい

サイドビジネスの可能性を模索するため九大生と探索

1.九大生からJapan Navi Groupのサイドビジネスの提案を受ける

一夜明けて、11日は朝からビジネスアイデアをプレゼンテーションしていきます。

4名の大学生は2名2チームに分かれており、Aチームは「旅行中に邪魔になってしまう手荷物や割れ物を預けて勝手に自国の自宅に届けてくれるサービス」を、Bチームは「日本の和菓子をシンガポールに広めるサービス」を提案してくれました。

Japan Navi Groupチームからの適切なフィードバックを得ることで、さらに質の高いビジネスアイデアになりそうな予感がしました。

1回目のアイデアを発表する学生

冷静に見守る社員の皆様

2.博多織×海外旅行客の可能性を探しに

明太子を食べた後は、Aチームのビジネスの可能性を探るために博多織で有名なHAKATA Japanさんにお邪魔しました。海外観光客向けに博多織を販売することは非常に難しく、持ち運びしやすい博多織の小物がよく売れていることが分かりました。その他の課題として、言語の壁が挙げられます。日本語でさえ理解の難しい博多織を英語や中国語、韓国語で説明することはさらに難しく、難易度が上がるために購入に至るケースが多くはないことを学びました。

社長より博多織の説明を受ける一行。

3.「伊都キング」は海外でウケる?

また今度はBチームのビジネスの可能性を広げるために「伊都キング」と言われる福岡の特産品「あまおう苺」を使ったスイーツを実際に食べに行きました。

和菓子は生物が多く、日持ちが悪いという弱点があるので、海外に和菓子を持ち運ぶとなれば1ヶ月は消費期限が必要となります。ここでBチームは和菓子を海外で流行らせることの難しさを痛感しました。

「伊都キング」もスイーツ自体はものすごく甘くて美味しいものですが、実際に海外に展開するとなると話が変わってきてしまうということを身に染みて感じました。

九州大学のキャンパス名でもある「伊都」繋がりで伊都キングを食べに

この商品を海外にどう売るか考える

4.九州大学キャンパスツアーとサイドビジネスのブラッシュアップ

3日目終盤は九州大学伊都キャンパスをツアーしました。横に2km以上もの建物が並んでいるキャンパスは学生の学び場だけではなく、民間企業との連携事業がたくさんあります。トヨタやドコモなどとの協力が多く、Japan Navi Groupと九州大学との連携の形を少しでも模索できるきっかけになったと思います。ツアーの後は九州大学中央図書館にて午前中に発表したビジネスアイデアのブラッシュアップをしました。現行のアイデアを踏まえたうえで、もっと別の視点でビジネスを考えられないかなどを共に議論しました。

5.福岡の屋台へ

3日目の夜は福岡の名物である屋台に行きました!

優しいおばあちゃんが営業するお店に入り、相席もしながら楽しみました!

屋台から会話が始まるところは、福岡も最も良い点の1つですよね。

優しさ溢れるお母さんの長浜屋台「さよ子」

旧大名小学校“fgn”でサイドビジネスの最終発表

1.スタートアップ支援施設“fgn”を見学

最終日の午前中は大名にある“Fukuoka Growth Next(fgn)”を見学しました。元々は小学校だった建物を福岡市が中心となってリノベーションし、スタートアップ支援施設へと生まれ変わらせました。スタートアップへの投資額が東京に次いで日本で2番目に多いことを象徴とさせるような施設です。各教室が各会社のオフィスとなっている創りは大変趣深く、懐かしさも感じました。

建物の隣には大名ガーデンシティがあり、大名地域の利便性は益々高くなっているようでした。

福岡市 横山さんよりfgnの説明を受ける

 

2.昨日のフィードバックを踏まえた最終発表

ワーケーションの最後は、昨日の社員の皆さんからの意見を踏まえた最終発表です。Aチームは少しテイストが変化して「外国人富裕層など日本に興味のある方を対象として、日本の伝統工芸品を作ってみたり、作り手の語りを聞いてみたりするツアー」Bチームは少し珍しい観点で「シンガポールの学校に日本への修学旅行を企画する」というサイドビジネスのアイデアを提案しました

Aチームの最終発表の様子

Bチームの最終発表の様子

少し難しい話を分かりやすく伝えることに苦戦していましたが、なんとか熱意を伝える様子が印象的でした。

3.Japan Navi Group 飯田社長からのフィードバック

 2つのアイデア発表に対して、3つの良い点を共有していました。

  1. 売り手・買い手・世間の「三方よし」を大切にしている
    ・現実的な買い手のニーズをよく深堀りされていた
    ・新たなニーズを掘り起こすことができそう
  2. どちらのチームの現状のJapan Navi Groupが行っている事業に類似しつつも新しいサイドビジネスとなっているため、実現可能性が高い
  3. 柔軟性があり、昨日のフィードバックを活かすことができていた

「今後福岡にも拠点を創りたいので、その際に今回考えてくださったアイデアを使えないか、机上の空論で終わらせることなく、継続していきたい。」と仰っていました。

講評を述べるJapan Navi Group 飯田社長

 

終わりに

昨年の第1回と色を変えた「学生と共創する事業創出ワーケーション」。

学生の知恵や思考、社員の皆さんの知識や経験が重なることで非常に有意義な時間とすることが出来ました。

ただ休暇をするだけではワーケーションの意義は薄くなってしまいます。地域の課題に焦点を当てるために地域の企業や学生と繋がりを作ることもワーケーションのとても重要な魅力です。今回考案したサイドビジネスがどこでどのような形で使用されるかはまだ分かりませんが、ぜひ学生との繋がりを作るワーケーションを実施されてみてはいかがでしょうか?今までにない視点が開かれ、興味深い展開が期待できるかもしれません。

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